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相続放棄とは?

Q.相続放棄とは?


A.相続人が,相続する権利を放棄することをいう。 相続の放棄をした者は,その相続に関しては,初めから相続人とならなかったものとみなされる。



相続をしたくない場合・・・


相続とは,相続人が被相続人の財産(相続財産)を包括的に承継することをいいますが,ここでいう相続財産には,プラスの財産だけでなくマイナスの財産も含まれます。


つまり,被相続人が負債を背負っていた場合,被相続人の死亡によって,相続人はその被相続人が背負っていた負債をも引き継いでしまうことになるのです。


こういう場合,相続人としては相続を拒否したいはずです。 自分の責任で作ったわけではない負債を背負わなければならないというのも不合理です。


債権者の方も相続人に追及することを目論んで被相続人に債務を背負わせたわけではないはずですから,負債の相続が認められないとしても,債権者に対して不測の損害を与えるとまではいえないでしょう。


また,負債でなくプラスの遺産が有る場合であっても,例えば,親の遺産なんて欲しくないと思っているとか,相続税の負担の方が大きいとか,ともかく何らかの理由で相続人の方が相続を欲しないという場合はあり得ます。


そのような場合に,相続人の意志を尊重して,法は相続する権利を放棄することを認めています。 それが「相続放棄」という制度です。



相続放棄とは・・・


【民法 第939条】
相続の放棄をした者は,その相続に関しては,初めから相続人とならなかったものとみなす。


上記条文のとおり,相続放棄をすると,相続放棄をした相続人は,はじめから相続人とならなかったものとみなされることになります。 相続人から外されるのです。


例えば,100万円の遺産を持つ夫が死亡しました。 夫には妻と息子がいました。 この場合,法定相続の原則どおりに考えれば,妻が2分の1の50万円を,息子が2分の1の50万円をそれぞれ相続することになります。


ここで,息子が相続放棄をしたとすると,息子ははじめから相続人にならなかったとみなされるのですから,夫の相続人ははじめから妻だけだった,とみなされることになるということです。


したがって,この事例の場合では,夫の遺産は100万円全額が妻に相続されることになります。


なお,相続人全員が相続放棄をした場合には,相続財産は,家庭裁判所が選任する相続財産管理人という人が管理することになります。




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遺産分割とは?

Q.遺産分割とは?


A.法定相続分と異なる遺産の配分を認める手続のことをいう。



遺産分割とは・・・


相続で一番紛争となるのは,もちろん,被相続人の相続財産(遺産)をどのように相続人間で配分するのかということです。


この点について,法は法定相続分を定め,被相続人との身分関係によって相続分を形式的に配分することを原則としています。


しかし,家族によって事情が異なるのは当然です。 形式的に配分すると,むしろ不公平になってしまうこともあり得ます。 そして,そこで紛争が生じるのです。


そこで,法は,法定相続分とは異なる遺産の配分を取り決める方法を規定しました。 それが,遺産分割です。



遺産分割の考慮要素・・・


【民法 第906条】
遺産の分割は,遺産に属する物又は権利の種類及び性質,各相続人の年齢,職業,心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。


では,遺産分割では,どういう事情を考慮するのかというと,上記条文のとおり,遺産そのものや相続人の事情,その他の一切の事情を考慮するとされています。


かなり抽象的な規定ですが,簡単に言ってしまうと,遺産分割が問題となっている相続にまつわるあらゆる事情を考慮して具体的に取り決めるということです。 一律に形式的に判断することはできないということです。


したがって,遺産が物理的又は法的に分割することができるものかどうかとか,その遺産を管理するのにふさわしいのは誰かとか,相続人が財産管理能力があるのかとか,生活に特に困っているとか,被相続人の面倒をよくみていたとか・・・ともかく様々なことが考慮されるのです。




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相続人になるのは誰か?

Q.相続人になるのは誰か?


A.配偶者は常に相続人となる。 また,子が第1順位で,直系尊属が第2順位で,兄弟姉妹が第3順位で相続人となる。



相続人・・・


相続においては,亡くなった人のことを被相続人,その被相続人の相続財産(遺産)を相続する人のことを相続人といいます。


もっとも,誰でも相続人になれるわけではありません。 当然,相続人となる人は限られており,明確に民法に規定されています。



相続人となるのは誰か・・・


【民法 第887条】
1 被相続人の子は,相続人となる。
2 被相続人の子が,相続の開始以前に死亡したとき,又は第891条の規定に該当し,若しくは廃除によって,その相続権を失ったときは,その者の子がこれを代襲して相続人となる。ただし,被相続人の直系卑属でない者は,この限りでない。
3 前項の規定は,代襲者が,相続の開始以前に死亡し,又は第891条の規定に該当し,若しくは廃除によって,その代襲相続権を失った場合について準用する。


【民法 第889条】
1 次に掲げる者は,第887条の規定により相続人となるべき者がない場合には,次に掲げる順序の順位に従って相続人となる。
① 被相続人の直系尊属。ただし,親等の異なる者の間では,その近い者を先にする。
② 被相続人の兄弟姉妹
2 第887条第2項の規定は,前項第2号の場合について準用する。


【民法 第890条】
被相続人の配偶者は,常に相続人となる。この場合において,第887条又は前条の規定により相続人となるべき者があるときは,その者と同順位とする。



相続人の順位


相続人には優先順位があります。 その優先順位とは,子が第1順位,直系尊属が第2順位,兄弟姉妹が第3順位です。


どういう意味かと言うと,被相続人に子がある場合は子が相続人となり,直系尊属や兄弟姉妹は相続人とはなりません。 子が無い場合や子が相続権を有しない場合には,直系尊属が相続人となり,兄弟姉妹は相続人とはなりません。 そして,子も直系尊属もない場合や相続権が無い場合には,兄弟姉妹が相続人となる,という意味です。


なお,直系尊属については,親等が近いものが優先されます。 つまり,被相続人に父母と祖父母がいる場合には,父母がまず相続人となり,父母がいない場合や相続権が無い場合には祖父母が相続人となるという意味です。



配偶者


上記のとおり,子,直系尊属及び兄弟姉妹は相続人となることができます。 では,被相続人の配偶者はどうかと言うと,実は,配偶者は常に相続人となることができると定められています。


つまり,上記の相続人の順位にかかわらず,配偶者は常に相続人となるということです。


例えば,被相続人に子がいる場合には配偶者と子とが相続人となり,子が相続できない場合には直系尊属と配偶者が相続人となり,子も直系尊属も相続できない場合には兄弟姉妹と配偶者が相続人となる,ということです。



代襲相続


なお,相続には代襲相続という制度があります。 簡単に言うと,相続人となるはずだった者が何らかの理由によって相続人となることができなかった場合に,その相続人となるはずだった者の子が代わりに相続人となる,という制度です。


したがって,子又は兄弟姉妹が相続人となる場合において,何らかの理由によって相続人となれなかった場合には,その子又はその兄弟姉妹の子が相続人となる,ということです。




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法定相続分とは?

Q.法定相続分とは?


A.民法によって定められる相続分のことをいう。



法定相続分とは・・・


相続人が相続財産のうちのどれくらいの財産を譲り受けることができるのかという割合のことを,相続分といいます。


この相続分は,遺言によって指定することもできますし,遺産分割によって取り決めることもできるのですが,それらをしない場合には,民法の規定によって相続分が定められることになります。


この民法によって定められる相続分のことを「法定相続分」といいます。



法定相続分の具体的内容・・・


【民法 第900条】
同順位の相続人が数人あるときは,その相続分は,次の各号の定めるところによる。
① 子及び配偶者が相続人であるときは,子の相続分及び配偶者の相続分は,各2分の1とする。
② 配偶者及び直系尊属が相続人であるときは,配偶者の相続分は,3分の2とし,直系尊属の相続分は,3分の1とする。
③ 配偶者及び兄弟姉妹が相続人であるときは,配偶者の相続分は,4分の3とし,兄弟姉妹の相続分は,4分の1とする。
④ 子,直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは,各自の相続分は,相等しいものとする。ただし,嫡出でない子の相続分は,嫡出である子の相続分の2分の1とし,父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は,父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の2分の1とする。



配偶者と子が相続人の場合


配偶者と子が相続人の場合,配偶者に2分の1が,子に2分の1が割り振られ,子が複数人有る場合には,子に割り振られた2分の1がその複数の子に対して均等に割り振られることになります。


例えば,配偶者と3人の子が相続人である場合は,配偶者に2分の1,3人の子にそれぞれ2分の1÷3=6分の1が相続されることになります。


ただし,子のうちに嫡出子と嫡出でない子(非嫡出子)がいる場合には,非嫡出子は嫡出子の半分が法定相続分となります。


例えば,配偶者と嫡出子2人,非嫡出子1人が相続人で有る場合,配偶者に2分の1,嫡出子2人にはそれぞれ5分の1ずつ,非嫡出子に5分の1÷2=10分の1が割り振られることになるのです。



配偶者と直系尊属が相続人の場合


配偶者と直系尊属が相続人の場合,配偶者に3分の2が,直系尊属に3分の1が割り振られ,直系尊属が複数人ある場合には,直系尊属に割り振られた3分の1がその複数の直系尊属に対して均等に割り振られることになります。


例えば,配偶者と2人の直系尊属が相続人である場合には,配偶者に3分の2,2人の直系尊属にそれぞれ3分の1÷2=6分の1ずつが相続されることになります。



配偶者と兄弟姉妹が相続人の場合


配偶者と兄弟姉妹が相続人の場合,配偶者に4分の3が,兄弟姉妹に4分の1が割り振られ,兄弟姉妹が複数人ある場合には,兄弟姉妹に割り振られた4分の1がその複数の兄弟姉妹に対して均等に割り振られることになります。


例えば,配偶者と2人の兄弟姉妹が相続人である場合には,配偶者に4分の3,2人の兄弟姉妹にそれぞれ4分の1÷2=8分の1ずつが相続されることになります。




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相続分とは?

Q.相続分とは?


A.相続人間における相続財産上の権利・義務の承継の割合のことをいう。



相続財産の配分・・・


相続は被相続人の相続財産(遺産)を相続人に配分する制度ですから,当然,誰にどれだけの遺産を配分するのかということが問題となります。


そして,相続人間における相続財産上の権利・義務の承継の割合のことを「相続分」といいます。 要するに,相続財産が相続人各人にどのくらい配分されるのかという基準のことです。



相続分の種類・・・


さて,この相続分には,大きく分けて2つのものがあります。 それは,法定相続分と指定相続分です。


法定相続分とは,文字どおり,法律によって定められた相続分のことです。 こういう立場の人にはこれだけの相続財産が与えられるというように法律で定められているのです。


指定相続分とは,簡単に言うと,法定相続分でなく,被相続人が遺言によって各相続人の相続分を指定しておいた場合の相続分のことをいいます。


さらに,この相続分については,上記の法定相続分と指定相続分のほか,遺産分割協議や裁判によって,相続人間で決めることも可能です。




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プロフィール

シンマイ01

Author:シンマイ01

現在,東京都立川市で,LSC綜合法律事務所という個人の方・中小企業の方を対象とした法律事務所を経営している弁護士です。


法律問題,特に民事の問題でお悩みの方は,当ブログや姉妹ブログ,事務所のHPをご覧ください。もちろん,ご相談もお受けします。お気軽に,LSC綜合法律事務所までお問い合わせください。お待ちしております。


Takashi Shiga

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