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不当利得の要件は?

Q.不当利得の要件は?

A.①利得があること,②損失を及ぼしたこと,③利得と損失との間に因果関係があること,及び④利得が法律上の原因がないものであること,の4つの要件が必要となる。



不当利得の要件・・・

【民法 第703条】
法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け,そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において,これを返還する義務を負う。


不当利得が成立するためには,以下の要件が必要です。

 ・ 利得があること
 ・ 他人に損失を及ぼしたこと
 ・ 利得と損失との間に因果関係があること
 ・ 法律上の原因がないこと




利得があること・・・

不当利得というくらいですから,ある人が何らかの利益を得ていること,すなわち「利得」があることが必要となります。

どういう利益かというと,「他人の財産又は労務によって」得た利益です。 つまり,物を得たような物質的な場合に限らず,他人を働かせて儲けを得た場合なども,ここでいう「利得」に当たるということです。



損失を及ぼしたこと・・・

損失を及ぼした場合でなければ,不当利得は成立しません。 つまり,誰かが利得を得ているというだけでなく,それに対応して誰かが損失を受けていなければならないのです。



利得と損失との間に因果関係があること・・・

誰かに利得があり,その他の誰かが損失を被ったとしても,誰かが利得を得たこととまったく関係なく損失を受けた人が,受益者に不当利得返還請求をすることができるというのは不合理です。

そんなことが認められたら,損失を受けた人は,利益を得ている人なら誰に対しても不当利得返還と称して請求をすることができるようになってしまいます。

そのため,不当利得が成立するには,誰かが利得を得たことが引き金となって,その他の誰かが損失を被ったという関係が必要となってきます。 こういう関係を因果関係といいます。 不当利得が成立するためには,利得と損失との間の因果関係がなければならないのです。



法律上の原因がないこと・・・

利得があり,それと因果関係がある損失があったとしても,それだけで不当利得が成立するわけではありません。

不当利得はあくまで,「不当」な利得を損失を受けた人に返すことによって公平を図ろうという制度ですから,不当ではない利益,つまり正当な利益の返還まで認める必要はありません。

そこで,不当利得が成立するためには,利得が不当であること,すなわち,利得が「法律上の原因がない」ものであることが必要となるのです。




【関連書籍】






・・・相続問題に興味をお持ちの方は,姉妹ブログ「相続問題の取扱説明書」をご覧下さい。




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Author:シンマイ01

現在,東京都立川市で,LSC綜合法律事務所という個人の方・中小企業の方を対象とした法律事務所を経営している弁護士です。


法律問題,特に民事の問題でお悩みの方は,当ブログや姉妹ブログ,事務所のHPをご覧ください。もちろん,ご相談もお受けします。お気軽に,LSC綜合法律事務所までお問い合わせください。お待ちしております。


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