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時効中断事由となる「承認」とは?

Q.時効中断事由となる「承認」とは?

A.消滅時効における「承認」は,時効の利益を受ける当事者が,時効によって権利を喪失する者に対し,その権利が存在することを知っている旨を表示することをいう。 取得時効における「承認」は,時効によって権利を喪失する者が,権利を取得する者に対し,自分の権利の確認を求めてこれを認めさせることをいう。



「承認」とは・・・

【第147条】
時効は,次に掲げる事由によって中断する。
 ① 請求
 ② 差押え,仮差押え又は仮処分
 ③ 承認


時効は,時効中断事由が発生すると中断してしまいます。 その時効中断事由の1つに,「承認」があります。

この時効中断事由となる「承認」というのは,要するに,権利が有ること又は無いことを認めるということです。

時効というものは,永続した事実状態を尊重することを趣旨とし,権利行使を怠った者に不利益を負わせてもやむを得ないとの発想にたつ制度です。

逆に言えば,永続していない事実状態は尊重する必要がなく,権利行使に熱心な者に不利益を負わせるべきではないということになります。

「承認」があった場合,時効の利益を受ける方が権利のあること又は義務が無いことを認め,それを表示するというのですから,ある権利が存在すること又は義務が無いことが明確になります。

つまり,消滅時効を認めるだけの「ある権利がないという事実状態」や,取得時効を認めるだけの「ある義務があるという事実状態」は解消されてしまうです。

また,「承認」をした以上,権利者としては,義務者の方で弁済なり何なりしてくれるだろうと信じるのが普通でしょうし,真の権利者としては,自分の物であると確信を持つでしょう。

したがって,その後に権利者が権利行使をしなくても,権利の行使を怠ったと言って責めることはできません。

そう考えると,「承認」があった場合には,時効を認めるべきではないということになります。 そのため,時効中断事由とされているのです。



「承認」の内容・・・

時効中断事由となる「承認」は,取得時効消滅時効とでは,内容が異なってきます。

まず,取得時効では,時効によって権利を喪失する者が,権利を取得する者に対し,自分の権利の確認を求めてこれを認めさせることを「承認」といいます。

要するに,ある権利が有るような事実状態にいる人が,法律上その権利を持っている真の権利者に対して,自分には権利は無く,真の権利者が権利を持っていると認めるということです。

これによって,権利を取得する者は,自分の権利でないことを認めることとなります。 そのため,取得時効の要件である「所有の意思」や「自己のためにする意思」がないということになるので,時効が中断されます。

他方,消滅時効における「承認」とは,時効の利益を受ける当事者(つまり,消滅時効を援用する方の人)が,時効の援用によって不利益を受ける当事者に対し,権利の存在を認めることを表示することをいいます。

この「承認」は,取得時効ではあまり問題となりません。 「承認」が問題となる場合のほとんどは,消滅時効の場合です。




【関連書籍】






・・・相続問題に興味をお持ちの方は,姉妹ブログ「相続問題の取扱説明書」をご覧下さい。




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Author:シンマイ01

現在,東京都立川市で,LSC綜合法律事務所という個人の方・中小企業の方を対象とした法律事務所を経営している弁護士です。


法律問題,特に民事の問題でお悩みの方は,当ブログや姉妹ブログ,事務所のHPをご覧ください。もちろん,ご相談もお受けします。お気軽に,LSC綜合法律事務所までお問い合わせください。お待ちしております。


Takashi Shiga

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