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損害賠償額の予約とは?

Q.損害賠償額の予定とは?

A.当事者間で,契約によって,あらかじめ債務不履行による損害賠償が発生した場合に備え,その損害賠償の額を予定しておくことをいう。



損害賠償額の予定とは・・・

【民法 第420条】
1 当事者は,債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる。この場合において、裁判所は,その額を増減することができない。
2 賠償額の予定は,履行の請求又は解除権の行使を妨げない。
3 違約金は,賠償額の予定と推定する。



現代社会では,原則として,当事者間で契約を自由に定めることができます。 これを「契約自由の原則」といいます。

損害賠償の額についても同様です。 すなわち,契約によって,あらかじめ債務不履行による損害賠償が発生した場合に備え,その損害賠償の額を予定しておくことができます。 これを「損害賠償額の予定」といいます。



損害賠償額の予定の効力・・・

損害賠償額の予定が成立すると,その予定は,裁判所をも拘束します。 すなわち,裁判所は,当事者間で予定した損害賠償額と異なる額を認定することができなくなります。

例えば,当事者間で,損害賠償額として年10%と予定した場合,裁判所は,その予定があったことが認められる限り,損害賠償額は年10%と判断しなければならず,年15%であるとか,100万円であるとかいった判断をすることができなくなるのです。

もっとも,損害賠償額の予定はあくまで損害賠償に関する問題ですから,債務不履行の効果としての履行の請求解除権の行使には影響がありません。

すなわち,損害賠償額の予定があったとしても,債務不履行があった場合,債権者は,損害賠償ではなく履行を請求したり,契約を解除したりすることは自由にでき,損害賠償の請求をしなければならないということはありません。



損害賠償額の予約の要件・・・

損害賠償額の予定の効力が発生するためには,当事者間で損害賠償の予約をすること,つまり,損害賠償額の予約契約を締結することだけで足ります。



違約金・・・

よく契約において違約金というものが定められます。 つまり,約束を破った場合には,一定のお金を支払うという約定です。

この違約金の約定は,特別な理由のない限り,損害賠償額の予定をしたものと推定されます。 したがって,裁判所はこの約定に拘束され,また,この約定があっても,債権者は自由に履行請求や解除権行使をすることができるということです。

もっとも,あくまで「推定」ですから,特別な理由があってこれは損害賠償額の予約とは違うということを主張・立証すれば,推定を覆すことができます。



違約金の約定が損害賠償額の予定ではない場合・・・

例えば,違約金は債務不履行に基づく損害賠償という意味ではなくて,あくまで約束を破ったことに対する制裁的な意味を持つ違約罰である場合などです。

違約金の約定がこの違約罰の約定である場合には,債務不履行があった場合,債権者は,違約罰を請求できるほかに,さらに損害賠償を請求することができることになります。

また,違約金が債務の履行に代わるものであるという場合もあります。 つまり,債務者が債務を履行できなかった場合でも,違約金さえ支払えば債務を免れ,損害賠償や履行請求などの債務不履行責任を負わなくて済むという意味での違約金の約定であるという場合です。




【関連書籍】






・・・相続問題について興味をお持ちの方は,姉妹ブログ「相続問題の取扱説明書」をご覧下さい。




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シンマイ01

Author:シンマイ01

現在,東京都立川市で,LSC綜合法律事務所という個人の方・中小企業の方を対象とした法律事務所を経営している弁護士です。


法律問題,特に民事の問題でお悩みの方は,当ブログや姉妹ブログ,事務所のHPをご覧ください。もちろん,ご相談もお受けします。お気軽に,LSC綜合法律事務所までお問い合わせください。お待ちしております。


Takashi Shiga

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